
ニューヨークの片隅の古びたロシア料理店
自慢のキャビアに、
そっと添えられるのは〈優しさと赦し〉
見知らぬ人々が出逢い見つける新たな人生とは?
マンハッタンで創業100年を超える老舗ロシア料理店〈ウィンター・パレス〉。かつては栄華を誇ったお店も、今や古びて料理もひどい有様。店を立て直すために雇われたマネージャーのマークは刑務所を出たばかりの謎だらけの人物。常連の看護師アリスも、仕事ばかりで他人のためだけに生きる変わり者。そんなロシア料理店に、二人の子供たちを連れて、事情を抱えて夫から逃げてきたクララが飛び込んでくるが…。
『ルビー・スパークス』ゾーイ・カザン主演、
『ワン・デイ 23年のラブストーリー』
ロネ・シェルフィグ監督が贈る
人と人との絆を取り戻す、あたたかな愛のエール!
ドグマ95作品『幸せになるためのイタリア語講座』で世界的に脚光を浴びたデンマークを代表する女性監督ロネ・シェルフィグ。『17歳の肖像』『ワン・デイ 23年のラブストーリー』では世界中の女性から熱烈に支持された。本作では『ルビー・スパークス』のゾーイ・カザンを主演に、怪しいロシア訛りを喋るオーナー役にビル・ナイなど、名監督の作品に引っ張りだこな実力派キャストが勢揃い。家族や仕事、恋愛にトラブルを抱える孤独な人々が、<優しさ>を勇気と力に変えて、人生を再び取り戻す姿に、感動で胸が熱くなる。

ニューヨークのマンハッタンで、創業100年を超える伝統を誇るロシア料理店〈ウィンター・パレス〉。だが、現在のオーナーであるティモフェイ(ビル・ナイ)は商売下手で、かつての栄華は過去の栄光となり果て、今では経営も傾いていた。店を立て直すためにマネージャーがスカウトされるが、マーク(タハール・ラヒム)というその男は刑務所を出所したばかりの謎だらけの人物。店を支える常連の一人である看護師のアリス(アンドレア・ライズボロー)も、恋人に裏切られて以来、救急病棟の激務に加え〈赦しの会〉というセラピーを開き、他人のためだけに生きる変わり者だ。そのアリスを、絶望的な不器用さから次々と仕事をクビになったジェフ(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)ら、ワケありの過去を抱えた者たちが慕っていた。
そんな〈ウィンター・パレス〉に、まだ幼い二人の息子を連れて、事情を抱えて夫から逃げてきたクララ(ゾーイ・カザン)が飛び込んでくる。無一文で寝る場所もないクララに、アリスとマークにジェフ、そしてオーナーも救いの手を差しのべる。しかし、ある事件をきっかけに、夫に居所を知られるのも時間の問題に。追い詰めれたクララは、皆から受け取った優しさを力に変えて、現実に立ち向かうことを決意するが…。
〈ウィンター・パレス〉で、それぞれが見つけた新たな人生とは?
社会学者
愛より親切。誰もがワケありで誰もが孤独なニューヨークでは
小さな親切が身に沁みる…
作家・よい子に読み聞かせ隊隊長
マンハッタンの片隅で、小さな幸せがこぼれるような隙間を共有する人達の心の揺らぎが清々しい。
みんなが傷を抱えていて、精一杯の優しさと善意で癒しあう。
上映中、人に生まれてよかったと何度も感動させられた。
歌手
ロシア料理店といえば、わがことのようで親しみを込めて観させていただきました。
貧しさだけではなく、DVに巻き込まれる子供や母の辛い状況に胸が痛みます。
でも登場人物の人間力が素晴らしい。それが希望ですね。
TBS「報道特集」キャスター
いのちをないがしろにするな。見知らぬ人の優しさこそがすべて。
僕自身、この映画に救われる思いがした。
フリーランサー・元朝日新聞記者
これは底辺から見たNYガイド。
それがしぶとく美しいことに希望を持つ。
ニューヨーク州弁護士・信州大学特任教授
ニューヨークという大都会では誰もが他人。
そんな見知らぬ人々の温かさに、一歩踏み出す勇気をもらった。
作家・活動家
これほど沁みる映画を久々に観た。
登場するあらゆる人が愛おしく、それぞれの優しさがまた「粋」である。
『プリズン・サークル』監督
傷を抱えた者たちが肩を寄せ合う「もう一つのコミュニティ」。
それは、ささくれだった私たちの心を溶かす、極上のメニュー。
ブロガー・作家
人への親切が、自分の幸せになって返ってくるのだと
優しく教えてくれる映画です 。
作家
○○ファーストという自己中の極みみたいな考え方が支持される世の中で、
他者への親切を真っ当に描いた本作には泣かされっぱなしだった。
女優
ニューヨークの厳しい寒さの中で、人の優しさが希望の灯のように感じられた。
差し伸べる手のあたたかいこと。今の時代に沁み渡る。
モデル・コラムニスト
優しさだけではドラマティックな映画は撮れないけれど、見知らぬ人々からの優しさをきっかけに
身寄りなき親子の人生の風向きがドラマティックに変わっていくことを、きっとあなたは目撃する。
作家・翻訳家
極限まで追いつめられた母と子どもたちに差し伸べられる手のさまざまなかたち。
その手は、どんな人たちが、どんな思いで伸ばしたものなのか。
ブロードキャスター
皆辛いことがあり、皆どこか孤独だけど、他人に対する小さな親切は必ず報われ、
それで幸せの輪がその分広がるという素敵な物語です。
(敬称略/順不同)