ニューヨーク 親切なロシア料理店 The kindness of strangers

ニューヨーク 親切なロシア料理店 The kindness of strangers
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12.11 FRI〜  ROAD SHOW
シネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
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REIKO AOKI New York
困難な時代を生きる、今こそ大切なこと。本当の幸せを探し求める人々を、優しい眼差しで描く...

INTERODUCTION

ニューヨークの片隅の古びたロシア料理店
自慢のキャビアに、
そっと添えられるのは〈優しさと赦し〉
見知らぬ人々が出逢い見つける新たな人生とは?

マンハッタンで創業100年を超える老舗ロシア料理店〈ウィンター・パレス〉。かつては栄華を誇ったお店も、今や古びて料理もひどい有様。店を立て直すために雇われたマネージャーのマークは刑務所を出たばかりの謎だらけの人物。常連の看護師アリスも、仕事ばかりで他人のためだけに生きる変わり者。そんなロシア料理店に、二人の子供たちを連れて、事情を抱えて夫から逃げてきたクララが飛び込んでくるが…。

『ルビー・スパークス』ゾーイ・カザン主演、
『ワン・デイ 23年のラブストーリー』
ロネ・シェルフィグ監督が贈る
人と人との絆を取り戻す、あたたかな愛のエール!

ドグマ95作品『幸せになるためのイタリア語講座』で世界的に脚光を浴びたデンマークを代表する女性監督ロネ・シェルフィグ。『17歳の肖像』『ワン・デイ 23年のラブストーリー』では世界中の女性から熱烈に支持された。本作では『ルビー・スパークス』のゾーイ・カザンを主演に、怪しいロシア訛りを喋るオーナー役にビル・ナイなど、名監督の作品に引っ張りだこな実力派キャストが勢揃い。家族や仕事、恋愛にトラブルを抱える孤独な人々が、<優しさ>を勇気と力に変えて、人生を再び取り戻す姿に、感動で胸が熱くなる。

STORY

ニューヨークのマンハッタンで、創業100年を超える伝統を誇るロシア料理店〈ウィンター・パレス〉。だが、現在のオーナーであるティモフェイ(ビル・ナイ)は商売下手で、かつての栄華は過去の栄光となり果て、今では経営も傾いていた。店を立て直すためにマネージャーがスカウトされるが、マーク(タハール・ラヒム)というその男は刑務所を出所したばかりの謎だらけの人物。店を支える常連の一人である看護師のアリス(アンドレア・ライズボロー)も、恋人に裏切られて以来、救急病棟の激務に加え〈赦しの会〉というセラピーを開き、他人のためだけに生きる変わり者だ。そのアリスを、絶望的な不器用さから次々と仕事をクビになったジェフ(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)ら、ワケありの過去を抱えた者たちが慕っていた。

そんな〈ウィンター・パレス〉に、まだ幼い二人の息子を連れて、事情を抱えて夫から逃げてきたクララ(ゾーイ・カザン)が飛び込んでくる。無一文で寝る場所もないクララに、アリスとマークにジェフ、そしてオーナーも救いの手を差しのべる。しかし、ある事件をきっかけに、夫に居所を知られるのも時間の問題に。追い詰めれたクララは、皆から受け取った優しさを力に変えて、現実に立ち向かうことを決意するが…。

〈ウィンター・パレス〉で、それぞれが見つけた新たな人生とは?

CAST

クララ
ゾーイ・カザン / ZOE KAZAN

1983年9月9日アメリカ・ロサンゼルス生まれ。父親のニコラス・カザンと母親のロビン・スウィコードは共に脚本家。映画監督のエリア・カザンは祖父にあたる。イェール大学で演劇を学び、その後はブロードウェイで舞台女優として活躍。2000年代後半より映画女優としても活動の幅を広げる。

『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(2008)『恋するベーカリー』('09)など話題作に出演。’12年に脚本・主演・総指揮を務めた『ルビー・スパークス』で注目される。他の出演作に『ザ・モンスター』('16)『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』('17)など。

アリス
アンドレア・ライズボロー / ANDREA RISEBOROUGH

1981年10月27日イギリス・ウォールセンド生まれ。ロンドン王立演劇学校で学んだ後、舞台において活動。2006年に『ヴィーナス』で映画デビュー。

『ハッピー・ゴー・ラッキー』('08)や『わたしを離さないで』('10)などのイギリス映画や『オブリビオン』('13)や『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』('14)などハリウッド話題作に出演するなど、世界的に活躍。近年の出演作として『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』('17)『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』('18)がある。

ジェフ
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ / CALEB LANDRY JONES

1989年12月7日アメリカ・テキサス州ガーランド生まれ。2007年、アカデミー賞作品賞に輝いたコーエン兄弟監督『ノーカントリー』で俳優デビューを飾る。

マーティン・マクドナー監督『スリー・ビルボード』('17)、ジョーダン・ピール監督『ゲット・アウト』('17)、ショーン・ベイカー監督『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』('17)、ジム・ジャームッシュ監督『デッド・ドント・ダイ』('19)など数々の話題作に出演。ミュージシャンとしても活動中。

マーク
タハール・ラヒム / TAHAR RAHIM

1981年7月4日フランス・ベルフォール生まれ。モンペリエにて映画を学ぶ。数本の映画に出演した後、2009年、ジャック・オーディアール監督の『預言者』の主役に抜擢。作品は同年のカンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリを獲得し、役者としてもセザール賞の主演男優賞・有望若手男優賞の二冠に輝く。

ロウ・イエ監督『パリ、ただよう花』('11)、アスガー・ファルハディ監督『ある過去の行方』('13)、黒澤清監督『ダゲレオタイプの女』('16)など世界中の名匠の作品に出演している。

ジョン・ピーター
ジェイ・バルチェル / JAY BARUCHEL

1982年4月9日カナダ・オタワ生まれ。12歳より演技を始め、カナダのテレビ番組に多く出演した後に"Running Home"('99/未公開)で映画デビュー。

キャメロン・クロウ監督『あの頃ペニーレインと』(2000)、クリント・イーストウッド監督『ミリオンダラー・ベイビー』('04)などアカデミー賞関連作に出演する傍ら、『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』('07)『ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日』('13)などコメディ映画にも出演している。

ティモフェイ
ビル・ナイ / BILL NIGHY

1949年12月12日イギリス・ケーターハム生まれ。舞台役者としてキャリアをスタートさせ、’80年代より映画にも進出。2003年、『ラブ・アクチュアリー』の演技で英アカデミー賞助演男優賞をはじめ数々の賞に輝く。

『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』('06)、『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』('13)、『パレードへようこそ』('14)等の人気作に出演。ロネ・シェルフィグ監督作には、『人生はシネマティック!』('16)の以来二度目の出演。

兄・アンソニー
ジャック・フルトン / JACK FULTON

2006年1月12日カナダ生まれ。『さよなら、ぼくのモンスター』(’15)で知られるカナダのステファン・ダン監督の短編映画「Night Light」 (’12)にて映画デビュー。

主な出演作にニコラス・ケイジ主演『ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄』(’15)、ヴィム・ヴェンダ―ス監督作『誰のせいでもない』(’15)『No.22 怒りのチェイサー』(’18)など。

弟・ジュード
フィンレイ・ヴォイタク・ヒソン / FINLAY WOJTAK-HISSONG

デンマーク生まれ。8歳のとき、オーディションで本作のジュート役にロネ・シェルフィグによって選ばれた。 その後、ケープタウンで撮影されたホラー映画「The Banana Splits」(2019)の主役に抜擢。また、ニューヨーク上州部で撮影された

「Dreamkatcher」(’20)では主演を務め、ヘンリー・トーマスの息子を演じ、リン・シェイ、ラダ・ミッチェルらと共演した。

DIRECTOR

監督 ロネ・シェルフィグ / LONE SCHERFIG

1959年5月2日デンマーク・コペンハーゲン生まれ。'84年、デンマーク国立映画学校を卒業し、テレビ映画の監督として国内で活動する。デンマークで台頭した映画運動であるドグマ95のルールに基づいて製作した『幸せになるためのイタリア語講座』で、2000年ベルリン国際映画祭銀熊賞を獲得し、脚光を浴びる。その後も国内で活動を続けていたが、'09年にイギリスで製作した『17歳の肖像』がアカデミー賞3部門にノミネートされるなど、世界でも注目される監督となった。『ワン・デイ 23年のラブストーリー』('11)、『ライオット・クラブ』、('14)『人生はシネマティック!』('16)などヒット作を継続して監督している。

<Filmography>
1990年 『Kaj's fødselsdag(誕生日旅行)』 監督
1998年 『Når mor kommer hjem... (各自各々)』監督・脚本
2000年 『幸せになるためのイタリア語講座』監督・脚本
2002年 『ウィルバーの事情』 監督・脚本(TV放送のみ)
2007年 『Hjemve(ホームシック)』監督・脚本
2009年 『17歳の肖像』監督
2011年 『ワン・デイ 23年のラブストーリー』監督
2014年 『ライオット・クラブ』監督
2016年 『人生はシネマティック! 』監督
2019年 『ニューヨーク 親切なロシア料理店』監督・脚本

COMMENTS

上野千鶴子Chizuko Ueno
社会学者

愛より親切。誰もがワケありで誰もが孤独なニューヨークでは
小さな親切が身に沁みる…

志茂田景樹Kageki Shimoda
作家・よい子に読み聞かせ隊隊長

マンハッタンの片隅で、小さな幸せがこぼれるような隙間を共有する人達の心の揺らぎが清々しい。
みんなが傷を抱えていて、精一杯の優しさと善意で癒しあう。
上映中、人に生まれてよかったと何度も感動させられた。

加藤登紀子Tokiko Kato
歌手

ロシア料理店といえば、わがことのようで親しみを込めて観させていただきました。
貧しさだけではなく、DVに巻き込まれる子供や母の辛い状況に胸が痛みます。
でも登場人物の人間力が素晴らしい。それが希望ですね。

金平茂紀Shigenori Kanehira
TBS「報道特集」キャスター

いのちをないがしろにするな。見知らぬ人の優しさこそがすべて。
僕自身、この映画に救われる思いがした。

稲垣えみ子Emiko Inagaki
フリーランサー・元朝日新聞記者

これは底辺から見たNYガイド。
それがしぶとく美しいことに希望を持つ。

山口真由Mayu Yamaguchi
ニューヨーク州弁護士・信州大学特任教授

ニューヨークという大都会では誰もが他人。
そんな見知らぬ人々の温かさに、一歩踏み出す勇気をもらった。

雨宮処凛Karin Amamiya
作家・活動家

これほど沁みる映画を久々に観た。
登場するあらゆる人が愛おしく、それぞれの優しさがまた「粋」である。

坂上香Kaori Sakagami
『プリズン・サークル』監督

傷を抱えた者たちが肩を寄せ合う「もう一つのコミュニティ」。
それは、ささくれだった私たちの心を溶かす、極上のメニュー。

はあちゅうHa-chu
ブロガー・作家

人への親切が、自分の幸せになって返ってくるのだと
優しく教えてくれる映画です 。

山内マリコMariko Yamauchi
作家

○○ファーストという自己中の極みみたいな考え方が支持される世の中で、
他者への親切を真っ当に描いた本作には泣かされっぱなしだった。

豊田エリーEllie Toyota
女優

ニューヨークの厳しい寒さの中で、人の優しさが希望の灯のように感じられた。
差し伸べる手のあたたかいこと。今の時代に沁み渡る。

クリス-ウェブ 佳子Yoshiko Kris-Webb
モデル・コラムニスト

優しさだけではドラマティックな映画は撮れないけれど、見知らぬ人々からの優しさをきっかけに
身寄りなき親子の人生の風向きがドラマティックに変わっていくことを、きっとあなたは目撃する。

松田青子Aoko Matsuda
作家・翻訳家

極限まで追いつめられた母と子どもたちに差し伸べられる手のさまざまなかたち。
その手は、どんな人たちが、どんな思いで伸ばしたものなのか。

ピーター・バラカンPeter Barakan
ブロードキャスター

皆辛いことがあり、皆どこか孤独だけど、他人に対する小さな親切は必ず報われ、
それで幸せの輪がその分広がるという素敵な物語です。

(敬称略/順不同)