Story
もし、ボールベアリングや変速機にとても詳しい人がいたら、それはきっと南フランスのサン・セロン村で自転車店を営んでいるラウル・タビュラン(ブノワ・ポールヴールド)だ。彼はものすごく評判がよく、村では自転車のことをタビュランと呼ぶほどだ。
彼は妻のマドレーヌ(スザンヌ・クレマン)と仲睦まじく暮らしている。ところが、ラウルには誰にも言えない秘密があった。本当は、補助輪なしで自転車に乗ることができないのだ!彼は子供の頃からずっとこの欠点を隠し続け、代わりに幾度となく自転車を直しつづけ、自転車修理のエースになった。時には、みんなに秘密を打ち明けようと試みたりもするのだが、いつも失敗に終わってしまうのだった。
ある日、村人たちの写真を撮っている写真家のエルヴェ・フィグーニュ(エドゥアール・ベール)がパリから村にやってきた。二人はすぐに打ちとけ合ったが、フィグーニュは村でとても有名な急斜面の山の崖からラウルが自転車で下っていく写真を撮りたいと申し出た。マドレーヌもラウルが自転車に乗っている写真が見たいと言い出す始末。ラウルは撮影の機会をなくそうと、あらゆる手段をとるのだが、ことごとくうまくいかない。そしてついに、撮影の日がやって来るのだが…。
Comments
落合恵子さん (作家・クレヨンハウス主宰)
生きているって……、このあとに、あなたならどんな言葉を続けるだろうか。人生が、とてつもなくいとおしくなる作品だ!
西川昌徳さん (自転車冒険家)
ほんとの自分でいることと、誰かのために自分を演じること。
ほんとの幸せへの道すじがこの映画には描かれています。
なぎら健壱さん (フォーク・シンガー)
小さな秘密というインクが、牧歌的な懐かしい風景画の中に広がっていく。
優しくもある小さな秘密が……。
長場雄さん (イラストレーター、アーティスト)
他人にとっては興味もないようなことが自分にとっては重大なことだったり、すぐ気にしてしまうタイプなので共感できました。プロヴァンスの小さな村や出てくる人がみんなかわいくて目に心地よかったです。
岸見一郎さん (哲学者)
真実を語る勇気が世界を変える。
今日マチ子さん (漫画家)
小さな秘密が大暴走の果てに着地する。この上なく美しく。
でも、もしこれが自分の秘密だとしたら…最高に恐ろしい!
荻野アンナさん (作家/慶應義塾大学文学部教授)
真実を語る勇気が世界を変える。
友常勇気さん (俳優/「弱虫ペダル」出演)
ある男の偶然を必然と思いこみ加速する、優しい嘘つきが 救われたハートフルサスペンスラブロマンス劇!!
佐野 遊穂さん (ハンバートハンバート/歌手)
みじめになったり、調子に乗ったりしながらも、
私もデコボコ道をこいでゆこうと思いました。
佐藤 良成さん (ハンバートハンバート/歌手)
隠しておきたい、けど言って楽になりたい、
でも言ったら壊れてしまうかも。
この三つ巴、すごくわかります。
サッシャさん (タレント/ツールドフランス実況)
Twitter@sascha348
私が毎年実況しているフランスの「国技」、自転車レースの「ツールドフランス」も描かれていて歓喜!
あなたの魅力は…何が「出来ない」かではなく、何が「出来る」かなのだ!
順不同