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フランスで5人に1人が観たという、記録的大ヒットを飛ばした『最高の花婿』。フランスはロワール地方を舞台に、敬虔なカトリック教徒で保守的なヴェルヌイユ夫妻の4人の娘たちが、それぞれアラブ人、ユダヤ人、中国人、コートジボワール人と結婚したことから起こる異文化バトルをユーモアたっぷりに描き、日本でも大絶賛を浴びた。あれから4年、全世界からの熱い〈アンコール〉に応えて続編が完成、フランスでまたしても一大ブームを巻き起こして700万人を動員、2019年のフランス映画興行収入No.1を獲得した。欠点だらけだが憎めない、あの多国籍ファミリーが、さらなる大騒動と事件を抱えて帰ってきた!
『最高の花婿』に続いて監督・共同脚本を手掛けたのは、フィリップ・ドゥ・ショーヴロン。カトリック教徒のフランス人である監督は、自身もアフリカ系の女性と結婚し、そのリアルな体験を今回も惜しみなく注ぎ込んだ。さらに、変わりゆく世界情勢もリサーチし、婿たちの国での仰天話や、イースターなどの行事における民族間のギャップ、移民に対する差別や偏見、難民の受け入れなどのデリケートな異文化問題を、清々しいまでに強烈なジョークによって、見事なエンターテインメントへと昇華させた。
2019年、日本を訪れる外国人観光客と日本で働く外国人労働者の数が共に過去最高を記録、我が国のグローバル化は驚くべき速さで進んでいる。2020年に東京オリンピック、2025年に大阪万博が開催されたその先には、誰も見たことのない光景が広がっているだろう。肌の色も違えば、衣食住の習わしも異なり、信じる神も相いれない者たちが、どうすれば平和で幸せになれるのか。<違い>を<楽しむ>から<愛する>へと進化したヴェルヌイユ家が、人生がもっと豊かになるひらめきと感動を届けます。
待望の四女の子供が生まれることを楽しみにしていたヴェルヌイユ夫妻。ところが、夫妻が婿たちの実家を訪ねて世界を旅して帰ると、新たな問題が勃発!婿たちは、普通に暮らしていてもパリで受ける<異文化ハラスメント>に耐えられず、海外移住を宣言。孫にも会えず、家族がバラバラになることに心を痛める母マリーは、ある“作戦”を思いつくが…。

  • クリスチャン・クラヴィエ/Christian Clavier
    パパ/クロード・ヴェルヌイユ役
    裕福で、ロワール地方シノンの大きなお屋敷に住んでいる。公証人組合に所属。ド・ゴール主義者で保守派。4人の娘婿が異教徒、肌の色が異なる男と結婚したことに落胆している。差別とは無縁と主張しながらも、大好きな冗談を交えながらつい他国をディスってしまう。
    1952年5月6日パリ生まれ。'78年にグループが主演で公開された『レ・ブロンゼ/日焼けした連中』はシリーズ化されるほどの大ヒットを飛ばす。ジャン・レノと共に主演した『おかしなおかしな訪問者』(93)はフランス映画の観客動員数歴代10位、ジェラール・ドパルデューとタッグを組んだ『ミッション・クレオパトラ』(2002)は歴代7位と、コメディを通り越しフランス映画界において最も人気のある俳優のうちの一人。
  • シャンタル・ロビー/Chantal Lauby
    ママ/マリー・ヴェルヌイユ役
    何よりも孫と過ごす時間に幸せを感じている、敬虔なカトリック教徒。異文化・異宗教の婿たちに驚き、最初はうつ病っぽくなってしまったものの気遣いと歩み寄りは欠かさない。時代の変化を受け入れなければ!と思っていてSNSも始めた。フランス産のパテが好物。
    1948年3月23日、フランス南東部の町ギャップ生まれ。南フランスを中心にテレビやラジオ等で活躍したのち、'87年にアラン・シャバらと共にコメディ・グループ〈レ・ニュル〉を結成、グループによるテレビシリーズは人気を博し、映画にも進出、『カンヌ映画祭殺人事件』(94)はカルト的な人気を誇った。シャバが監督業もこなすようになると、女優としても出演し『ディディエ』(97)、『ミッション・クレオパトラ』(2002)は大ヒットを記録した。
  • フレデリック・ベル/Frédérique Bel
    長女/イザベル役
    有名な女性弁護士。その腕前は、かつてラシッドを裁判で負かすほど。自分たち娘が親の所有物とされるのを嫌がる。女性が努力しても報われないフランスにうんざりしている。父親の頑固さや、母マリーのミサへの熱心さを、冷静な目で見ている。
    1975年3月24日アヌシー生まれ。ストラスブールで演劇を学んだ後に、パリでのモデル活動やテレビCM出演などで知名度を上げる。2000年からテレビドラマや映画にも精力的に出演しており、総出演作は50を超える。代表的なテレビCMにジャン=ピエール・ジュネ監督によるフランス電力会社のコマーシャル(02)、映画ではセドリック・クラピッシュ監督『ロシアン・ドールズ』(05)など。
  • メディ・サドゥアン/Medi Sadoun
    長女の夫/ラシッド・ベナセム役
    弁護士として活躍するアラブ系フランス人。アラブ人というだけでテロリストかと疑われることにウンザリしている。悪口を聞き流すのは腰抜けだと考え、ダヴィドとはいつも張り合っている。ワインが大好き。宗教上の理由で豚肉がタブー。
    1973年7月8日パリ生まれ。アルジェリア系の父とイタリア系の母を持ち、移民が多いパリの13区で育つ。'99年に歌手として活動を開始し、のちにテレビ業にも進出。スケッチ・コメディ"Kaïra Shopping"(2009)で広く世に知られ、映画化もされるほどの人気を博す。『最高の花婿』の記録的ヒットの後にオファーが殺到し、"alibi.com"(17)、"La Deuxième Étoile" (17)等のフレンチ・コメディに出演。'19年には今作でも共演しているフレデリック・チョウの半自伝映画"Made in China"にも親友役で出演している。
  • ジュリア・ピアトン/Julia Piaton
    次女/オディル役
    職業は歯医者。結婚した際には、ユダヤ教への改宗を否定するも、時が流れ、ユダヤ教へ改宗を決意。両親には秘密にしている。
    1985年1月29日生まれ。母は女優で映画監督のシャルロット・ドゥ・チュルカイム。パリとニューヨークで演技を学ぶ。2006年に母の監督作"Les Aristos"で映画デビュー。映画とテレビの両方でも活躍中。'19年から配信されているNetflixによるドラマ『ファミリー・ビジネス:マリファナ・カフェへようこそ』ではレギュラー出演を果たし、世界中にも名が知られることとなった。
  • アリ・アビタン/Ary Abittan
    次女の夫/ダヴィド・ヴェニシュ役
    超ポジティブで食欲旺盛な、ビジネスで億万長者を夢見るユダヤ人。かつて事業に失敗し破産。オーガニックのハラル、その名も”ハラルニック”で事業を始めようとしている。イスラエルの悪口になるとつい興奮してしまう。
    1974年1月31日パリ生まれ。モロッコ系の父とチュニジア系の母を持つ。19歳からは父と同じくタクシーの運転手として生計を立てる傍、演劇学校に通う。舞台やテレビでの活動の後、エリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ監督やガッド・エルマレ監督の映画作品に出演。2016年には『おかしなおかしな訪問者』の3部作完結編でもクリスチャン・クラヴィエと共演した。フィリップ・ドゥ・ショーヴロン監督作では、他にも"Débarquement immédiat!"(16)、"À bras ouverts"(17)において主演を務めている。
  • エミリー・カーン/Emilie Caen
    三女/セゴレーヌ役
    画家。母マリー曰く、「生まれつき暗」く、手がける作品はどれも暗いタッチ。感性が人一倍豊かで、自分の絵が売れないことに疑問を抱いている。シャオが作るタルトが大好き。
    フランス生まれ。パリ近郊にある数々の名優が所属したピグマリオン・スタジオで演技を学んだのちに、1998年に舞台デビュー。現在は、映画とテレビの両方で精力的に活動している。エリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ監督『最強のふたり』(11)でのギャラリースタッフ役の演技が有名。
  • フレデリック・チョウ/Frédéric Chau
    三女の夫/シャオ・リン役
    中国系フランス人。銀行家で、これからの世界は中国が引っ張ってゆくと鼻高々だが、中国系を狙った犯罪の多発に怯えている。アートにも理解があり、銀行の担当だったことが関係で、セゴレーヌと出会った。特技は、他人の悪口を笑って受け流すこと。
    1977年6月6日ベトナム・ホーチミン生まれ。生後間もなく中国系の両親と共にパリに移り住む。モデルや客室乗務員として働いた後、活動を演劇に移す。2006年には『ジャメル・コメディ・クラブ』で唯一のアジア系コメディアンとして知名度をあげる。他の出演作品に、リュック・ベッソン監督の『LUCY/ルーシー』(14)、『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』(19)など。'19年にはアジア系フランス人である彼の半自伝映画"Made in China"が公開され、主演を務めた。
  • エロディー・フォンタン/Elodie Fontan
    四女/ロール役
    テレビ局の法務部で勤務。「しっかりしていて、繊細で、同時に人の気持ちがわかる」と両親から四姉妹の中で一番可愛がられ、常に期待されている。会社から海外転勤を命じられ、チャンスに胸を膨らませている。
    1987年7月9日パリ近郊ボンディ生まれ。幼少期から有名企業のテレビ・コマーシャルに出演する子役として活動。2009年にフランスで人気を博したテレビ・シリーズ"Clem"にレギュラー出演し、知名度をあげる。近年では大人気漫画のフランス版リメイク『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』(19)でヒロインを演じている。
  • ヌーム・ディアワラ/Noom Diawara
    四女の夫/シャルル・コフィ役
    コートジボワール人。俳優だが、オーディションを受けても「ヤクの売人は黒人」など、ステレオタイプな黒人の配役に飽き飽きしている。シャルルとの出会いは劇場だったらしい。
    1978年12月26日パリ生まれ。マリ出身の両親を持つ。22歳の時に、フランスのテレビ局キャナル・プリュスにインターン生として番組構成等を担当。その後、俳優としてもテレビ出演を続ける。2007年より『ジャメル・コメディ・クラブ』に出演し、スタンダップ・コメディアンとして知名度を上げる。現在もテレビを中心に活躍中。
  • パスカル・ンゾンジ/Pascal Nzonzi
    四女の婿シャルルのパパ/アンドレ・コフィ役
    現役時代は海兵隊員だった。クロードに負けないくらい頭が固く、「フランス人は愚か」という強烈な偏見の持ち主。息子シャルルの俳優という職業や、ファッションにも疑問を抱き、ロールとの結婚にも反対した。クロードと同じくド・ゴール主義者。生ハムが大好き。
    1950年9月21日コンゴ共和国生まれ。コンゴ・ブラザヴィルの演劇学校を出た後、パリのコンセルヴァトワールでも学ぶ。主な作品にジム・ジャームッシュ監督『ナイト・オン・ザ・プラネット』(91)など。『おかしなおかしな訪問者』の三部作完結編(2016)においても、クリスチャン・クラヴィエと共演している。
  • サリマタ・カマテ/Salimata Kamate
    シャルルのママ/マドレーヌ・コフィ役
    頭の固いアンドレを半歩後ろで支える存在。子供たちの幸せを一番に想っていて、いざというときにはアンドレを説教し、実はコフィ家の頂点に君臨している様子を感じさせる裏ボス的な存在。
    1964年コートジボワール生まれ。地元で演技を学び、コートジボワールで女優として活躍する傍、フランスにおいても2011年の『最強のふたり』のヒットにより注目される。現在は、コートジボワールに住みつつ出演オファーがきた時のみフランスに滞在するという生活を送っている。
クリスチャン・クラヴィエ/Christian Clavier
パパ/クロード・ヴェルヌイユ役
裕福で、ロワール地方シノンの大きなお屋敷に住んでいる。公証人組合に所属。ド・ゴール主義者で保守派。4人の娘婿が異教徒、肌の色が異なる男と結婚したことに落胆している。差別とは無縁と主張しながらも、大好きな冗談を交えながらつい他国をディスってしまう。
1952年5月6日パリ生まれ。'78年にグループが主演で公開された『レ・ブロンゼ/日焼けした連中』はシリーズ化されるほどの大ヒットを飛ばす。ジャン・レノと共に主演した『おかしなおかしな訪問者』(93)はフランス映画の観客動員数歴代10位、ジェラール・ドパルデューとタッグを組んだ『ミッション・クレオパトラ』(2002)は歴代7位と、コメディを通り越しフランス映画界において最も人気のある俳優のうちの一人。
シャンタル・ロビー/Chantal Lauby
ママ/マリー・ヴェルヌイユ役
何よりも孫と過ごす時間に幸せを感じている、敬虔なカトリック教徒。異文化・異宗教の婿たちに驚き、最初はうつ病っぽくなってしまったものの気遣いと歩み寄りは欠かさない。時代の変化を受け入れなければ!と思っていてSNSも始めた。フランス産のパテが好物。
1948年3月23日、フランス南東部の町ギャップ生まれ。南フランスを中心にテレビやラジオ等で活躍したのち、'87年にアラン・シャバらと共にコメディ・グループ〈レ・ニュル〉を結成、グループによるテレビシリーズは人気を博し、映画にも進出、『カンヌ映画祭殺人事件』(94)はカルト的な人気を誇った。シャバが監督業もこなすようになると、女優としても出演し『ディディエ』(97)、『ミッション・クレオパトラ』(2002)は大ヒットを記録した。
フレデリック・ベル/Frédérique Bel
長女/イザベル役
有名な女性弁護士。その腕前は、かつてラシッドを裁判で負かすほど。自分たち娘が親の所有物とされるのを嫌がる。女性が努力しても報われないフランスにうんざりしている。父親の頑固さや、母マリーのミサへの熱心さを、冷静な目で見ている。
1975年3月24日アヌシー生まれ。ストラスブールで演劇を学んだ後に、パリでのモデル活動やテレビCM出演などで知名度を上げる。2000年からテレビドラマや映画にも精力的に出演しており、総出演作は50を超える。代表的なテレビCMにジャン=ピエール・ジュネ監督によるフランス電力会社のコマーシャル(02)、映画ではセドリック・クラピッシュ監督『ロシアン・ドールズ』(05)など。
メディ・サドゥアン/Medi Sadoun
長女の夫/ラシッド・ベナセム役
弁護士として活躍するアラブ系フランス人。アラブ人というだけでテロリストかと疑われることにウンザリしている。悪口を聞き流すのは腰抜けだと考え、ダヴィドとはいつも張り合っている。ワインが大好き。宗教上の理由で豚肉がタブー。
1973年7月8日パリ生まれ。アルジェリア系の父とイタリア系の母を持ち、移民が多いパリの13区で育つ。'99年に歌手として活動を開始し、のちにテレビ業にも進出。スケッチ・コメディ"Kaïra Shopping"(2009)で広く世に知られ、映画化もされるほどの人気を博す。『最高の花婿』の記録的ヒットの後にオファーが殺到し、"alibi.com"(17)、"La Deuxième Étoile" (17)等のフレンチ・コメディに出演。'19年には今作でも共演しているフレデリック・チョウの半自伝映画"Made in China"にも親友役で出演している。
ジュリア・ピアトン/Julia Piaton
次女/オディル役
職業は歯医者。結婚した際には、ユダヤ教への改宗を否定するも、時が流れ、ユダヤ教へ改宗を決意。両親には秘密にしている。
1985年1月29日生まれ。母は女優で映画監督のシャルロット・ドゥ・チュルカイム。パリとニューヨークで演技を学ぶ。2006年に母の監督作"Les Aristos"で映画デビュー。映画とテレビの両方でも活躍中。'19年から配信されているNetflixによるドラマ『ファミリー・ビジネス:マリファナ・カフェへようこそ』ではレギュラー出演を果たし、世界中にも名が知られることとなった。
アリ・アビタン/Ary Abittan
次女の夫/ダヴィド・ヴェニシュ役
超ポジティブで食欲旺盛な、ビジネスで億万長者を夢見るユダヤ人。かつて事業に失敗し破産。オーガニックのハラル、その名も”ハラルニック”で事業を始めようとしている。イスラエルの悪口になるとつい興奮してしまう。
1974年1月31日パリ生まれ。モロッコ系の父とチュニジア系の母を持つ。19歳からは父と同じくタクシーの運転手として生計を立てる傍、演劇学校に通う。舞台やテレビでの活動の後、エリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ監督やガッド・エルマレ監督の映画作品に出演。2016年には『おかしなおかしな訪問者』の3部作完結編でもクリスチャン・クラヴィエと共演した。フィリップ・ドゥ・ショーヴロン監督作では、他にも"Débarquement immédiat!"(16)、"À bras ouverts"(17)において主演を務めている。
エミリー・カーン/Emilie Caen
三女/セゴレーヌ役
画家。母マリー曰く、「生まれつき暗」く、手がける作品はどれも暗いタッチ。感性が人一倍豊かで、自分の絵が売れないことに疑問を抱いている。シャオが作るタルトが大好き。
フランス生まれ。パリ近郊にある数々の名優が所属したピグマリオン・スタジオで演技を学んだのちに、1998年に舞台デビュー。現在は、映画とテレビの両方で精力的に活動している。エリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ監督『最強のふたり』(11)でのギャラリースタッフ役の演技が有名。
フレデリック・チョウ/Frédéric Chau
三女の夫/シャオ・リン役
中国系フランス人。銀行家で、これからの世界は中国が引っ張ってゆくと鼻高々だが、中国系を狙った犯罪の多発に怯えている。アートにも理解があり、銀行の担当だったことが関係で、セゴレーヌと出会った。特技は、他人の悪口を笑って受け流すこと。
1977年6月6日ベトナム・ホーチミン生まれ。生後間もなく中国系の両親と共にパリに移り住む。モデルや客室乗務員として働いた後、活動を演劇に移す。2006年には『ジャメル・コメディ・クラブ』で唯一のアジア系コメディアンとして知名度をあげる。他の出演作品に、リュック・ベッソン監督の『LUCY/ルーシー』(14)、『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』(19)など。'19年にはアジア系フランス人である彼の半自伝映画"Made in China"が公開され、主演を務めた。
エロディー・フォンタン/Elodie Fontan
四女/ロール役
テレビ局の法務部で勤務。「しっかりしていて、繊細で、同時に人の気持ちがわかる」と両親から四姉妹の中で一番可愛がられ、常に期待されている。会社から海外転勤を命じられ、チャンスに胸を膨らませている。
1987年7月9日パリ近郊ボンディ生まれ。幼少期から有名企業のテレビ・コマーシャルに出演する子役として活動。2009年にフランスで人気を博したテレビ・シリーズ"Clem"にレギュラー出演し、知名度をあげる。近年では大人気漫画のフランス版リメイク『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』(19)でヒロインを演じている。
ヌーム・ディアワラ/Noom Diawara
四女の夫/シャルル・コフィ役
コートジボワール人。俳優だが、オーディションを受けても「ヤクの売人は黒人」など、ステレオタイプな黒人の配役に飽き飽きしている。シャルルとの出会いは劇場だったらしい。
1978年12月26日パリ生まれ。マリ出身の両親を持つ。22歳の時に、フランスのテレビ局キャナル・プリュスにインターン生として番組構成等を担当。その後、俳優としてもテレビ出演を続ける。2007年より『ジャメル・コメディ・クラブ』に出演し、スタンダップ・コメディアンとして知名度を上げる。現在もテレビを中心に活躍中。
パスカル・ンゾンジ/Pascal Nzonzi
四女の婿シャルルのパパ/アンドレ・コフィ役
現役時代は海兵隊員だった。クロードに負けないくらい頭が固く、「フランス人は愚か」という強烈な偏見の持ち主。息子シャルルの俳優という職業や、ファッションにも疑問を抱き、ロールとの結婚にも反対した。クロードと同じくド・ゴール主義者。生ハムが大好き。
1950年9月21日コンゴ共和国生まれ。コンゴ・ブラザヴィルの演劇学校を出た後、パリのコンセルヴァトワールでも学ぶ。主な作品にジム・ジャームッシュ監督『ナイト・オン・ザ・プラネット』(91)など。『おかしなおかしな訪問者』の三部作完結編(2016)においても、クリスチャン・クラヴィエと共演している。
サリマタ・カマテ/Salimata Kamate
シャルルのママ/マドレーヌ・コフィ役
頭の固いアンドレを半歩後ろで支える存在。子供たちの幸せを一番に想っていて、いざというときにはアンドレを説教し、実はコフィ家の頂点に君臨している様子を感じさせる裏ボス的な存在。
1964年コートジボワール生まれ。地元で演技を学び、コートジボワールで女優として活躍する傍、フランスにおいても2011年の『最強のふたり』のヒットにより注目される。現在は、コートジボワールに住みつつ出演オファーがきた時のみフランスに滞在するという生活を送っている。
監督・脚本 フィリップ・ドゥ・ショーヴロン
Philippe de Chauveron
1965年11月15日パリ生まれ。パリ高等映画学校を卒業のち、短編映画"Gros"で監督デビュー。その後は、コメディ脚本家として活動し、ジャン・レノ主演『ボクサー/最後の挑戦』(95)等を執筆。'99年に"Les Parasites"で長編映画監督デビュー後、2011年に漫画が原作の"L’élève Ducobu"が大ヒットし、続編も製作された。'14年に公開された『最高の花婿』はフランス国内で1300万人の動員、フランス映画歴代動員記録6位へとランクインするメガヒットとなった。近年の他の主な作品にクリスチャン・クラヴィエとアリ・アビタンを主演に迎えた"À bras ouverts"(17)がある。
FILMOGRAPHY
1989年
Gros (短編映画)
1995年
ボクサー/最後の挑戦(Les Truffes/脚本)
1999年
Les Parasites
2003年
La Beuze (脚本)
2005年
L'Amour aux trousses
2009年
Neuilly sa mère(脚本)
2011年
L'élève Ducobu
2012年
Les Vacances de Ducobu
2012年
Les Seigneurs(脚本)
2014年
最高の花婿
2016年
Débarquement immédiat!
2017年
À bras ouverts