1968年5月21日エストニア最大の島であるサーレマー島の古都クレサーレに生まれる。タルトゥ大学で美術史を学び、パリ第8大学ならびにパリ第3大学で学んだのち、アメリカ・オハイオ大学でシナリオ制作において学位を取得。また、その間、ハリウッドでも研修生として研鑽を積む。その後、エストニアに戻り、エストニアの新聞社およびテレビ局のパリ特派員として働いたのち、2002年にはエストニア・テレビの会長職に就任。この同じ時期より、演出家、脚本家としての活動も本格化させる。映画監督としては、1998年に「Tappev Tartu(Killing Tartu)」を半ばジョークとして制作したのが最初という。また、執筆した脚本2本が、いずれもコンクールで入選を果たし高い評価を受ける。05年、演出家としての仕事を優先させるため、エストニア・テレビの会長職を辞す。入選した脚本のひとつを、テレビ用作品「August 1991」として製作。さらに07年には同じくテレビ用作品の「Klass」を撮り、パームスプリング国際映画祭をはじめとする数々の映画祭に招待された。そして、2012年、初の劇場用長編映画『クロワッサンで朝食を』を監督。現在、次回作「Kertu」を準備中。

1975年7月27日フランス生まれ。FEMIS(フランス国立映像音響芸術学院)の脚本家コースに学ぶ。卒業後はオリヴィエ・アサイヤスの『8月の終わり、9月の初め』(98)、『感傷的な運命』(00)、『デーモンラヴァー』(02)、『クリーン』(04)、アルノー・デプレシャンの『キングス&クイーン』(03)、『クリスマス・ストーリー』(08)、フランソワ・オゾンの『スイミング・プール』(03)、『ふたりの5つの分かれ路』(04)などにスクリプト・スーパーヴァイザーとして参加する一方、04年に処女短編「Un état passager」を撮る。さらにその翌年には同じく短編「À mains nues」を制作。本作は、彼女にとって最初の長編劇映画のシナリオとなる。
フランス生まれ。パリ第3大学で文学を、パリ第7大学で映画を学んだのち、FEMIS(フランス国立映像音響芸術学院)の製作コースへ。在学中より映画批評誌の「ポジティフ」などに寄稿する一方、脚本にも手を染め、卒業後は製作会社に入り、製作補助、助監督、脚本家として、数々の短編映画に参加。また、シナリオ・アドヴァイザーとしても活動し、09年に自身の監督・脚本による短編「Intimité」を撮る。そして10年にはラファエル・ジャクロ監督、ジャン=ピエール・バクリ主演による「Avant l'aube」に脚本家として参加。さらに12年には、この年のカンヌ映画祭の〈ある視点〉部門で上映された、カトリーヌ・コルシニ監督の『黒いスーツを着た男』(2012/※2013年夏日本公開予定)の脚本づくりに協力したほか、本作の脚本を担当。現在は、ラファエル・ジャクロの次回作の脚本づくりに協力中。

1967年フランス生まれ。『テヒリーム』(07)や『イスラエル映画史』などで知られるラファエル・ナジャリ監督の初期からの協力者として知られ、ナジャリ作品では、初期の短編作品のほか『テヒリーム』の撮影を担当。さらにイスラエルつながりで、アモス・ギタイの『フリー・ゾーン』(05)の撮影も担当。近年では、クリストフ・オノレの『美しい人』(08)や「Non ma fille tu n'iras pas danser」、マルタン・プロヴォの話題作『セラフィーヌの庭』(08)などで活躍しており、『セラフィーヌの庭』ではセザール賞の撮影賞を受賞。本作ののち、マリリン・カントの処女長編作品「Le Sens de l'humour」(12)の撮影も担当。
2003年、ベルギーで結成された、ジャズやゴスペルの要素をミックスしたサウンドを聴かせる注目のバンド。基本メンバーであるグレゴリー・フラトゥールとニコラ・ロンブーのふたりに、トランペットのサム・ヴローマンスやアコーディオンのロエル・ファン・カンプらが加わる編成となっている。ニーナ・シモンをカヴァーした曲のほか、マリアンヌ・フェイスフル、トム・ウェイツらのサウンドから影響を受けた音楽を展開。05年に最初のアルバム『Pursued Sinners』をリリース。11年には4枚目のアルバム『Sága』を、そして12年には『A gentleman's agreement』をリリース。公式サイト:http://www.dezmona.com/

1990年代より映画の世界で働くようになり、ロマン・ポランスキーの『赤い航路』(92)、アラン・レネの『スモーキング/ノースモーキング』(93)、『恋するシャンソン』(97)、アニエス・ジャウィの『ムッシュ・カステラの恋』(00)などの衣装部門に参加。その後、独立し、カトリーヌ・ブレイヤの『処女』(01)、フィリップ・グランドリューの『新しい人生』(02)、ステファン・ブリゼの『愛されるために、ここにいる』(05)、エリック・ギラドの『食料品屋の息子』(07)などの衣装を担当。本作ののち、同じくステファン・ブリゼの「Quelques heures de printemps」(12)の衣装も担当している。
1973年4月6日フランス・パリ生まれ。父は財務関係の高級官僚として知られ、兄のティエリは広告業のほか作家としても成功、そして姉のアンヌは女優として活躍中で、近年はアラン・レネ作品の常連に。とくに進路は決めておらず、当初は法律の世界に進むつもりだったが、ふと興味を引かれてエコール・デ・ボザールに入学したのをきっかけに美術の世界に目覚める。卒業後は画家として活動し、08年には個展を開く一方、90年代末より映画美術の世界にも進出、ブノワ・ジャコの「La Fausse suivante」(00)、アンヌ・フォンテーヌの「Nouvelle chance」(06)、レティシア・マッソンの「Coupable」(08)、「Petite fille」(10)などの美術を担当している。