類い稀な美貌とカリスマ性、卓越した演技力で「アラン・ドロンの再来」と謳われ、フランスのメディアで大絶賛のラファエル・ペルソナ。ELLE誌やVOGUE誌などで大々的に特集が組まれ人気はヒートアップ、2013年だけで6作もの主演作が公開予定。そのペルソナが、『太陽がいっぱい』のアラン・ドロンを彷彿とさせる美しき犯罪者アルを演じる『黒いスーツを着た男』で、ついに日本への初上陸を果たす。
主人公アルと運命的に惹かれあう事故の目撃者ジュリエットには、『愛のうた、パリ』でセザール賞有望若手女優賞を受賞したクロチルド・エム。被害者の妻ヴェラには『ロルナの祈り』で鮮烈な演技を披露したアルタ・ドブロシ。フランスの実力派監督カトリーヌ・コルシニの手によって、犯すつもりのなかった罪を背負った男と、その事故に巻き込まれた二人の女の思惑や葛藤が絡まり合い、ラストまで先の読めないドラマが展開。ヨーロッパの抱える社会問題を浮き彫りにし命の価値を問う、心に奥深き余韻を残す本格クライム・サスペンスが誕生した。
社長令嬢との結婚を10日後に控えたアルは、深夜のパリで男を轢いてしまう。友人らに促され逃走するが、その一部始終をアパルトマンの窓からジュリエットが目撃していた。翌日、病院を訪れたジュリエットは昏睡する男の妻ヴェラと出会う。