監督:マシュー・ウォーチャス
DIRECTOR / MATTHEW WARCHUS
1966年、イギリス・ロチェスター生まれ。舞台演出を中心にオペラ、映画など多方面で活躍。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーなどイギリス大手カンパニーで多くの受賞作品を演出。また、ウェストヨークシャー・プレイハウス、オールド・ヴィック・シアターの副監督も務めた。これまでに英オリビエ賞で新作ミュージカル作品賞ほか7部門を受賞したロアルド・ダール作「Matilda The Musical」(12年)、米トニー賞で作品賞、演出賞を受賞したヤスミナ・レザの戯曲「God of Carnage」(09年)をはじめ、英米の両方で多数受賞、ノミネートされている。代表作は、グローブ座の最優秀新人賞を受賞した「Much Ado About Nothing」(94年)、英イブニング・スタンダード賞演出家賞受賞「Volpone」(95年)、トニー賞作品賞、オリビエ賞コメディ作品賞を受賞したヤスミナ・レザの戯曲「Art」(98年)、トニー賞2部門にノミネートしたサム・シェパードの戯曲「True West」(00年)、英オリビエ賞新作ミュージカル賞を受賞したティム・ファース作「Our House」(03年)、トニー賞再演賞ほか2部門受賞「Boeing Boeing」(08年)、映画『ゴースト/ニューヨークの幻』を舞台化して話題を集めた「Ghost: The Musical」(11年)など多数。映画監督デビュー作は、サム・シェパードの戯曲を映画化した『背信の行方』(99年)で、本作は長編第2作目となる。
脚本:スティーブン・ベレスフォード
WRITER / STEPHEN BERESFORD
イギリス・ロンドン生まれ。王立演劇学校にて演技を学んだ後、初めて書き下ろした「The Last of the Haussmans」にジュリー・ウォルターズなどが出演し、ナショナル・シアターで好評を博す。本作で映画脚本家としてもデビューを果たし、現在、ナショナル・シアターなどでの新作舞台や新作映画の脚本、NBCユニバーサルのためのTVシリーズなどを執筆中。
撮影監督:タト・ラドクリフ
DIRECTOR OF PHOTOGRAPHY / TAT RADCLIFFE
アントン・コービン、ジョン・メイバリー、ヨハン・レンクなどが手掛けたデペッシュ・モード、コールドプレイ、プライマル・スクリームなどのミュージックビデオやTVコマーシャルの撮影を多数手掛けるほか、英BBCのTVシリーズ「シャドウ・ライン」(11年)、英チャンネル4のTVドラマ「Top Boy」(11年)などTVドラマの撮影でも活躍。映画での代表作には、09年ヴェネチア国際映画祭主演女優賞を受賞した『時の重なる女』(09年/未)、14年ムンバイ映画祭で撮影賞を受賞したジャック・オコンネル主演「’71」(14年)などがある。
美術:サイモン・ボウルズ
PRODUCTION DESIGNER / SIMON BOWLES
ブリストル・オールド・ヴィック演劇学校を卒業。90年代初め頃から舞台美術より映画に多く携わるようになる。13年ロジャー・ミッシェル監督作『私が愛した大統領』(12年)で英国映画デザイナー組合賞最優秀美術賞を受賞。映画の代表作は、サイモン・ハンター監督作『キリング・オブ・サイレンス/沈黙の殺意』(99年/未)、ニール・マーシャル監督作『ディセント』(05年)、アマ・アサンテ監督作『ベル −ある伯爵令嬢の恋−』(13年/未)などがあり、今後、BBCの人気TVシリーズ「MI-5 英国機密諜報部」(02年-)を映画化した「Spooks: The Greater Good」(15年)などが待機している。
衣装:シャーロット・ウォルター
COSTUME DESIGNER / CHARLOTTE WALTER
TVや映画で活躍。チャンネル4でTVシリーズ化された「This Is England '86」(10年)でBAFTA賞と王立テレビ協会(RTS)賞で衣装デザイン賞にノミネート。BBCのTVドラマ「Birdsong」(12年)でBAFTA賞テレビ部門衣装デザイン賞を受賞。映画の主な代表作は、チャールズ・スターリッジ監督作『名犬ラッシー』(06年)、マイケル・ウィンターボトム監督作『マイティ・ハート/愛と絆』(07年)、リチャード・アイオアディ監督作『サブマリン』(10年)など。
編集:メラニー・アン・オリバー
EDITOR / MELANIE ANN OLIVER
ジェーン・カンピオン監督作『エンジェル・アット・マイ・テーブル』(90年)で編集助手としてデビューを果たし、以来、TV、映画などの編集を多数手掛ける。チャンネル4のTVドラマ「エリザベス1世 〜愛と陰謀の王宮〜」(05年)では、米エミー賞ミニシリーズ・テレビ映画部門編集賞にノミネート、英HBOのTVドラマ「John Adams」(08年)で再度、エミー賞ミニシリーズ・テレビ映画部門編集賞にノミネート、アメリカ映画編集者(ACE)賞でもノミネートされる。映画での代表作には、キャリー・ジョージ・フクナガ監督作『ジェーン・エア』(11年)、放送映画批評家協会賞やサテライト賞、ACE賞にノミネートされたトム・フーパー監督作『レ・ミゼラブル』(12年)、ジョー・ライト監督作『アンナ・カレーニナ』(12年)など。
音楽:クリストファー・ナイチンゲール
COMPOSER / CHRISTOPHER NIGHTINGALE
ケンブリッジ大学のモードリン・カレッジでオルガン研究生として学び、87年に卒業するまで3年間、コメディ・サークル「ケンブリッジ・フットライツ」の音楽監督をしていた。その後、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで「The Tempest」、「A Clockwork Orange」など数多くの舞台の音楽監督を務め、ミュージカルのスーパーバイザーとして、ペットショップ・ボーイズが音楽を手掛けた「Closer To Heaven」(01年)などにも参加。マシュー・ウォーチャスが演出した「Matilda The Musical」(12年)では舞台音楽を提供、プロデューサー補として参加したサウンド・トラックで13年、英グラミー賞にノミネート。映画は、アラン・パーカー監督作『エビータ』(96年)以来、本作で2作目となる。
キャスティング:フィオナ・ウィアー
CASTING DIRECTOR / FIONA WEIR
映画製作会社で働いていたが、英キャスティング界の重鎮メアリー・セルウェイに師事、04年まで彼女の下でキャリアを積む。HBOのTV映画「ある日、ダウニング街で」(05年)でエミー賞ミニシリーズ・テレビ映画部門キャスティング賞にノミネートされ、以降、デヴィッド・イェーツ監督作『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』(07年)、クリント・イーストウッド監督作『インビクタス/負けざる者たち』(09年)、ロマン・ポランスキー監督作『ゴーストライター』(10年)、リチャード・カーティス監督作『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』(13年)など世界で主要な監督たちの作品に数多く携わる。そのほか主な映画の代表作は、ジョン・クローリー監督作『BOY A』(07年)、ラッセ・ハルストレム監督作『砂漠でサーモン・フィッシング』(11年)、レニー・アブラハムソン監督作『FRANK −フランク−』(14年)など。