Introduction
イントロダクション
街に響き渡る、愛と幸せの歌。
カフェに集う男女の恋と運命は
Storyストーリー
パリの街角で楽譜を売り生活をしているアルベール(アルベール・プレジャン)は、ルーマニアからやって来た女性ポーラ(ポーラ・イレリ)をスリから助ける。アルベールはポーラに心惹かれるが、ゴロツキのフレッド(ガストン・モド)からも彼女は口説かれている。ある日の夜、ポーラはアパルトマンの部屋の鍵をフレッドに盗み取られ部屋に入れなくなり、アルベールのアパルトマンに泊まることになるが…。
Pointポイント
クレール初のトーキーで、世界でもヒットした初のフランスのトーキー作品。映画史上に名高いラザール・メールソンの美術、だまし絵のようなパリの街並みがノスタルジックな世界を作りあげる。タイトルと同名の主題歌のシャンソンも大ヒット、ラッセ・ハルストレム監督『ショコラ』(2000)でも楽曲が使用されている。
Creditクレジット
監督・脚本・台詞:ルネ・クレール
出演:アルベール・プレジャン、ポーラ・イレリ、エドモン・グレヴィル
撮影:ジョルジュ・ペリナル、ジョルジュ・ロレ/美術:ラザール・メールソン
唄「巴里の屋根の下」作曲:ラウル・モレッティ/作詞:ルネ・ナゼル/編曲:アルマン・ベルナール 
原題:Sous les toits de Paris/1930年/93分/フランス/仏語/白黒・スタンダード
© 1930 – TF1 DROITS AUDIOVISUELS
●1931年キネマ旬報外国映画ベストテン第二位
Cast
キャスト
アルベール/Albert
アルベール・プレジャン/Albert Préjean
1894年10月27日、フランス、セーヌ=サン=ドゥニ県生まれ。20歳の時に第一次世界大戦勃発、軍事航空隊に入る。その後、工場で働くなど様々な職を経て、21年『三銃士』の端役で映画デビュー。クレール監督第1作「眠るパリ」(23)で操縦士を演じ、「ムーラン・ルージュの幽霊」(24)、『空想の旅』(25)、「イタリア麦藁帽子」(27)などに出演。『巴里の屋根の下』のヒットにより、フランスやドイツのミュージックホールや映画で人気を集めた。’79年11月1日パリにて死去。
ポーラ/Pola
ポーラ・イレリ/Pola Illery
1909年12月18日、ルーマニア、コラビア生まれのユダヤ人。20年代のフランス映画に多数出演し、『巴里の屋根の下』で主役、『巴里祭』(33)にもポーラ役で出演。第2次世界大戦中にアメリカ陸軍航空隊少佐と結婚、アメリカへ移住。その後数か月で離婚するが、アメリカの市民権を得て再婚、アメリカに永住した。’93年10月19日、アメリカ、カルフォルニア州で死去。
Staff
スタッフ
≪巴里の屋根の下≫作曲:ラウル・モレッティ
1893年、フランス、マルセイユ生まれ。1906年、13歳の時にマルセイユ音楽院を首席で卒業。ジャズ・オーケストラのピアニストとしていくつかの録音を残しているが、トーキー到来前後、ジャズからシャンソンへと移行する。数多くのオペレッタを作曲、『ミルトンの幸運児』(35)など映画化もされた。『イレ・シャルマン/美はしの君』(32)のシャンソン≪パリについて少し語りつつ En parlant un peu de Paris≫で知られる。