Introduction
イントロダクション
パリに咲いた運命の恋を名曲に乗せて描く
“翼をなくした天使”と呼ばれたアナベラ主演
Storyストーリー
革命記念日の前日、お祭り気分のパリ。タクシー運転手のジャン(ジョルジュ・リゴー)は、向かいのアパルトマンに住む花売り娘のアンナ(アナベラ)と密かに惹かれ合っている。にわか雨をきっかけに、心を通い合わせたふたり。しかし、昔の恋人ポーラ(ポーラ・イレリ)がジャンの部屋に戻ってきて、誤解をしたアンナとジャンは喧嘩し離ればなれに…。
Pointポイント
主題歌「巴里祭」はシャンソンの代名詞的名曲で、ルネ・クレール自身が作詞を担当している。恋人たちの雨のシーンは後世の映画に影響を与えた。『ル・ミリオン』で世界的スターとなった、ヒロイン役のアナベラの可憐な美しさが眩しい。
Creditクレジット
監督・脚本・台詞:ルネ・クレール
出演:アナベラ、ジョルジュ・リゴー、レーモン・コルディ、ポール・オリヴィエ、ポーラ・イレリ
撮影:ジョルジュ・ペリナル/美術:ラザール・メールソン/音楽:モリス・ジョベール/
唄「巴里祭」作曲:モリス・ジョベール/原案:ジャン・グレミヨン/作詞:ルネ・クレール
Quatorze juillet/1933年/86分/フランス/仏語/白黒・スタンダード
●1933年キネマ旬報外国映画ベストテン第二位
Cast
キャスト
ジャン/Jean
ジョルジュ・リゴー/Georges Rigaud
1905年8月11日、アルゼンチン、ブエノスアイレス生まれ。子供の頃、フランスに移住。’32年“Fantôma”で映画デビュー。’33年『巴里祭』に出演後人気俳優となり、『地中海』(36)などのフランス映画で活躍。’41年~50年代末まで、活動を母国アルゼンチンに移した。その後は、スペインを中心にヨーロッパの合作映画にも多数出演。アラン・ドロン主演『黒いチューリップ』(64)、ジャック・ドレー監督『黄金に賭ける男』(66)など。’84年1月17日スペイン、レガネスにて死去。
アンナ/Anna
アナベラ/Annabella
1909 年7 月14 日、フランス、ヴァル=ドゥ=マルヌ県生まれ。’27 年アベル・ガンス監督『ナポレオン』に出演し瞬く間に人気となる。’36 年にマルセル・レルビエ監督作『戦ひの前夜』でヴェネチア国際映画祭主演女優賞を獲得。’38 年に渡米、20 世紀フォックス社と契約。『スエズ』(38)撮影中にタイロン・パワーと再婚。トップスターとの結婚に怒ったプロデューサーの妨害を受けるが、ラジオや舞台出演を続けた。’49 年にタイロンと離婚。’96 年9 月18 日、フランスで心不全のため死去。その他、クレール監督『ル・ミリオン』(31)、マルセル・カルネ監督『北ホテル』(38)などに出演。
Staff
スタッフ
≪巴里祭≫作曲:モリス・ジョベール Maurice Jaubert
1900 年1 月3 日、フランス、ニース生まれ。ニースのコンセルヴァトワールで音楽を学ぶ。ジャン・ルノワール監督作『女優ナナ』(26)の音楽選定を行い、’29 年ドイツ映画『ニーナ・ペトロヴナ』で初の映画音楽を作曲。クレール監督作では『最後の億萬長者』(34)、その他ジャン・ヴィゴ監督『アタラント号』(34)、ジュリアン・デュヴィヴィエ監督『舞踏会の手帖』(37)など多数の映画音楽を手掛ける。’39年従軍し、’40 年アズレイユで死去。フランソワ・トリュフォー監督は『アデルの恋の物語』(75)など4作品でジョベールの音楽を使用している。